デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 69

「未来をデザインするコンセプト 17」

先見力

先見力を持つには歴史から学ぶ事が一番、“こういう原因をつくれば結果はこのようになって現れるという事例は多くの歴史が物語ってくれています”それを自分のオリジナルなビッグデータ化してしまうのです、と前回の講座で申し述べましたが、同時に文化人類学という学問も先見力を身につける為には不可欠であります。

時間という軸と地平的に拡がる文化宗教という2軸によって現象を捉える事が出来るようになります。そういう視点では地平的文化(生活の仕方や宗教観)と言ったものによって未来の想像は大きく変化するという事になります。

文化人類学というとKJ法というブレインストーミングの整理法を生み出された川喜田二郎さんは夙に有名でありますが、論証法的でありながらココロの力問題にフォーカスされる独自の視点を持たれた方でありました。まさに先見力の達人と思える人であります。

それと国立民族学博物館の名誉教授、梅棹忠夫さんは民俗学、生態学の研究者でありながら未来学者でもあるという理学博士。

このお二人に未来をデザインする原点を僕は学ばせていただきました。是非お二人を研究し近隣に触れることによって先見力を身に宿していただけたらと思います。

2018-08-28 ©Ichiro Haba
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