デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 66

「未来をデザインするコンセプト 14」

夢と理想と信念が未来を美しくする

ここ最近本当に思う事は情報があり過ぎてみんな計算高い頭でっかち人間がどんどん世にはびこっている。

頭が良い人ほど、どうすれば得をして何をすれば損をするかというハウツーで頭の中はあふれかえっている、本当に大切な頭じゃない心と言う本質を育てる事、磨き上げる事に思いが至らない人がどんどん増えているような気がする。最近の大学生はというと就活がうまくいくことは社会が良くなって政治が正しい方向にあると勘違いされていたり、それも全て損得勘定という計算が先に立って物事を判断しているような学生が一般レベルになってしまっている。お金を刷って国債を発行、市場にゼロ金利でジャブジャブ札束を散撒きその金で株を買い、国民の貯蓄=年金の金も株買いに突っ込んで株価をつり上げ経済を膨らましている状況を知ってはいる。景気が良いかのような錯覚の宴会経済を作りだす。

さぁこの宴が終わったその後はどうなるのだろう?まさか資産を持たない普通の人たちにその苦しみがのしかかってくる事なんて想像してもばからしい事だろうし、誰もその先の事なんてわからないからねと話は収まる、正直そのような見方が一般的である事に違いない。そのような疑問も頭にもたげる事も無く思考停止状態で生活を営むことがストレスフリーで楽ですね。人間として正しい事、美しい事に誇りを持って物事を判断する選択ができなくなってしまっている。

NHKの大河ドラマの西郷どん、その番組を企画制作された方々もきっとそのような現代の日本社会の問題、日本人の心の危機を感じられて制作に取り組まれているに違いないと思う。

志なんて言葉はもはや過去の遺物。僕たちは美しい未来をつくる為にまずは正しい考え方を学び美しい心を持って夢と理想を描き信念に高めていかなくてはならない。将来世代の為に私たちはその事に早く気付いてそこに視点を移すべきだと思う。

少なくとも未来をデザインしようとする人たちは、そのような考え方、ものの見方を持っていてほしいと思う。

2018-08-07 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす