デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 11

「独創力を生む」



講座9では、独創的な発想を生み出す仕組みについてそれは偶発性を持たらす装置をデザインする事ですとレポートしました。

そもそも発想というものは、何もないところからは生まれてはきません。新しい視点や、コンセプト・デザインの形成は情報を繋ぎ合わせるコトによって生まれた偶発的結果の産物なのです。

そもそも情報の無いところから新しい発想を生み出すことは不可能なわけであります。発想を生み出すためのバックヤードである情報。そもそもその情報データの量ボ リュームとそのクオリティによって、導きだされる発想のアウトプット産物も変化します。

その発想資源というべき情報が私達其々の脳に存在しているわけであります。その脳力によって発想能力のアウトプットのクオリティが大きく変化するわけです。あの人は発想力の視点が違うよねと思える人、その人はそもそも情報資源のデータベースが既に違うという事なのです。

もう一つ重要な事は時間の問題です。私たちは常に限られた時間の中でクリエイティブを行っています。何かの課題が生まれたときそれを解決するまでの時間的な制限が必ずあります。その答えそれはなるだけ早くアウトプットしなくては仕事にはなりません。

企画やデザインの仕事は何年もかけて一つの答えを導きだせればよいという大学の研究室のような悠長な時間を与えられることはありません。確かな情報、質の高い情報のデータを自分自身が既に持ち得ているかという事が成果を生む為の発想レベルの大きな違いを生んでいきます。

情報のデータベースは一夜にして生まれるものではありません、長い年月の間の様々な成功失敗の体験、また物事を観察する力、検証する習慣によって生み出されていくものですから。

またさらに発想の中でも独創的な発想を生み出すという事になると、その情報の量と質に加えて常識の枠からはみ出す力が必要になります。それは今までの常識を否定する事から始まります。

わたしは信長が大好きですが、織田信長をモデルにすればわかりやすいですね。戦い方から社会の仕組みづくり行動力まで、信長は全てにおいて独創的であり革新的なイノベイターでした。

信長の個性はまさに歌舞き者という風に表現されていますが独創を生みだす役者は概ね優等生ではありません。信長のように歌舞ける異端児ですよね。ビルゲイツもザッカーバーグも異端児。

独創を生む為に企画立案ゲームで歌舞いて遊んでみる事が独創的な視点を導きだせる良い機会になるかもしれません。遊び心の有るユニークな企画って、そんな歌舞いた悪ふざけから生まれているものが多いですね…

2017-11-30 ©Ichiro Haba
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