このコロナ後の社会変革進展のキーワードとなっているDX社会のIT化デジタルトランスフォーメーションやDtoCダイレクトトゥコンシューマービジネス。
それらサービスの進展によって私たちの生活はより便利に豊かになり経済が成長するであろうと私たちは期待を寄せています。
そんな一方で思うことはサービスはデジタルで進んでいくけれどもリアルの世界は昔に戻ろうとしていることです。
近年耳にする古きものを訪ねて新しきを知るという温故知新。古いものの価値がどんどん高くなってきています。
モノづくりの職人技もそう、デザインビンテージも何十年も前のクルマ、ユースドの楽器や洋服。それは希少価値としての一面もありますが明らかにその時代そのものに込められたパワーや情熱の量は明らかに違います。
私たちの消費はその熱量に比例するリアルな存在に対し価値を図る時代に向かっていると思えるのです。
デジタルは生活を便利にしてくれますが心を豊かにしてくれるものではありません。
私たちマーケッターはそのことをしっかり認識し心に留め置かねばならないと思います。
でなければ自分たちの社会貢献のあり方を見失ってしまうことになります。便利な一方で不便なことモノへの価値が高まっていくという事なのです。
これからの時代便利さ一辺倒ではない不便なことが価値を生む時代に向かっている、そのようなコンセプトを学んでおきたいと思います
2020-09-25 ©Ichiro Haba