新生活様式がもたらすもの

新生活様式がもたらすもの stage1

ヨーロッパ米国に較べ日本の死亡率が低いことが高く評価されているようです。死亡人数で見ればお近くの韓国・台湾との比較、検査が進まず自宅待機している間に重症化し亡くなられた人の数はもっと減らすことができた可能性は大いにありそこでは見劣りしてしまいますが。

とりもなおさず死亡数の少なさは緊急事態宣言のもと外出を控え、企業も在宅勤務テレワークを推進し、日銭が生活の糧である飲食業のお店は収益をあきらめ、あらゆるエンタメイベントをキャンセルし企業も個人も一丸となって対策に協力してきた結果であります。

また一人ひとりはコロナ下における新生活様式を受容し密閉・密室・密集を避ける、手洗い消毒を徹底する、マスクを着用する、ソーシャルディスタンスを守る、不要不急の外出は控えるそれら必要なコトに一致協力をしてきた結果であります。

ここで取られた新しい生活の仕方・習慣はこれから訪れる可能性が考えられる二波三波のコロナ感染拡大をもたらさないためにもこの新しい生活様式を私達は受容し継続していかなくてはなりません。

そのような中で具体的にその暮らしがどのように変わっていくのか、それは一時の事なのか、それともこの機会によってこれからの私達の価値観や生活の仕方が様変わりしていくのかその辺りの状況の洞察をここ数回に渡り進めていきたいと思います。

雇用や経済動向などはその専門お方々の任せするとして私のほうではライフスタイルの変化を想定し仕事の仕方や遊び方お金の使い方節約の仕方などそこで考えられるキーワードを抽出していきたいと思います。

キーワード先ずは直近では「ポップカルチャー」です。

緊急事態宣言下では実店舗閉鎖の影響も有っておこもりでネット通販が急拡大しました。ただこれからその反動が6月以降始まると思います。このコロナ問題で減少していた様々な消費のエアポケットが存在しています。それらを埋めるような消費の変化がここ数ヶ月起こる事になります。

特には大きな減少となったアパレル商品のエアポケットです。実店舗へ足を運ぶ客数は以前のように100%は戻ってきませんが、消費意欲は旺盛ではないかと思います。それはこれからの行楽外へお洒落をして出かけるためのお洋服ですから。買い上げ点数が増え客単価も上昇していくことになると思います。

そこで販売サイドには新しい売り方の創意工夫、知恵が求められてきます。イメージしたいのは蜷川実花監督のNETFLIX配信オリジナルのフォロワーズに見るようなポップカルチャーな世界、抑圧されたものたちのエネルギーの反動にあふれています。

2020-05-19 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす