BLOG

逆転の発想

私達は様々な環境変化に常日頃さらされながら事業を営んでいます。

実は昨日もある配送業者さんから8月の日曜指定で送り届ける荷物の配送料を値上げすると言う通達が届きました。

私達のお店はその大手配送業者さんの通達を常に呑まざるを得ない立場にあります。これがしいては消費者の皆様に負担を強いる事になってしまいます。

この配送料の値上げブーム、それは従業員に残業代を支払わずに働かせていたと言う社会問題で槍玉に挙げられかけたヤマト運輸から始まりました。

残業コストを負担すればヤマトは何百億というは赤字業績になる、それはいけないと、その残業コストの負担増をメーカーや消費者に付け回すという配送料の値上げに踏みきったのです。

それに宅配大手が次々と我も我もと追随するカタチで今の物流コストが標準となりネット販売のお店は上代価格や配送料を値上げざる得ない状況になりました。

今回の私達に届いた日曜指定の配送に対する値上げを受けて普通はなるだけその値上がりとなる曜日のデリバリーを避けるように消費者の方々や販売のパートナー様に案内誘導する施策をとります。

それを今のまま何もしなければお店側の利益の減少が避けられないからです。

そのように多くのお店がもしそのように日曜日指定の配送を避けるあるいは配送費を上げる行動に出たらどうなるのでしょう。

日曜日にしか受け取れない多くの消費者の方々はその不便を強いられ、その結果このお店で購入するのは止めておこうと言う結果になるやかもしれません。

こんな時に逆転の発想が生きてきます。みんながその費用の負担を避けて通るなら逆に自分たちは、たとえ収益が目減る事になってもその費用を負担し消費者の皆様に役立てる事にしよう。

みんながやらない事、嫌がることを敢えてやる逆転の発想。

そうする事で自分たちのお店には日曜日指定で購入いただける消費者の方々に集まっていただける、結果利益が少しばかり減少しても客数がアップするので結果良しと展望できます。

私達の現場はこのように常に大きな力によって環境変化が生まれそのことに左右され振り回され動かされるものです。

それを逆手に取るような発想をする事でそれは新しいチャンスを創り出すこともできると言う事です。

肉を切らせて骨をくだくと言う佐々木小次郎に対する宮本武蔵の巌流島の戦法、それもその発想の類いのものかもしれません。

2019-07-02 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす