デザインマネジメント講座

デザインマネジメント講座 29

「DESIGN THINKINGセミナー序章4th」

前回DESIGN THINKING社会に人に有用な非常識を発想する為の必要条件

そ・も・そ・も

を説明し、そのそもそもはこの世の中の現象を生んでいる原因部分、根っこの部分に存在する情報ですとレクチャーさせてもらいました。

私たちは情報の洪水の中を泳いでいると言っても過言ではないと思います。そこにある膨大な知識にものごとの本質を見通す思慮や判断力というものが加わって初めて意義のあるものとなる。

これが「見識」です。

見識は人からの借り物である知識をただ知っているというだけではありません、実際の体験・経験を通じで自分のものとなったこの見識こそが有用な情報であります。知識を見識のレベルに持ち込むにはまず物事を幅広くかつ深く考える事です。目先にとらわれないでなるだけ長い目で観察する事、物事の一面にとらわれないで出来るだけ多面的に全面的に考察する事、そして枝葉末節にとらわれないで、出来るだけ根本的に観察する事。

このような過程を経て本質的な思考がカタチとなり情報として蓄積されて、それが正しい判断力をともなった有用な非常識、革新的な発想を生み出す可能性を創り出します。

ただアイデアが面白いだけではそれは革新にはなりません。面白いだけのアイデアはお祭りで終わってしまいます。そこに見識というものがともなってこそ世のため人のために役立てる革新を生む事が出来ます。

2018-02-23 ©Ichiro Haba
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