プラスチックはどうなる…

プラスチックはどうなる…の4

ideacoが世界に先駆けて商品化したゴミ袋が隠せるゴミ箱”Tubelor”2005年の初代円筒型のデビューから今年で14年目を迎えています。

そのシリーズは長方形、フタ付きなど大小を数えて8アイテムとなっています。お陰さまでそれらの累計販売数は200万個を超えています。

一般家庭用にそしてホテルや病院、老健施設など衛生環境の改善やごみ捨て作業時間の削減、美観など環境改善に貢献してこられたものと思います。

そしてゴミ箱Tubelorのパートナーはゴミ袋であり、まさに今回海洋汚染で問題となっているそのポリ袋なのです。

ゴミ袋というパートナーがいなくなればTubelorも存在も価値を失います。

キッチンの生ゴミを捨てるにしても週一回のゴミ出しを行うにしてもポリ袋は安価で機能的です。

そして皆さまよくご存知のようにそれらが焼却に回った時、焼却火力を上げるエネルギー源の一部にもなっているのです。

また中にはポリ袋をゴミ出しの度に使わず、よほど汚れた時に袋替えをされるというユーザーもけっこうおられるようです。

私達イデアの従業員もエコバッグを常に持ち歩くようにしていますが、スーパーでポリ袋をゴミ袋としてゴミ捨て用品としてリユースしていた循環は無くなり、実際に今はポリ袋を買うようになっています。

ポリ袋に替わるパルプで作った紙製のゴミ袋にしてもCo2の排出を抑制できるグリーン地帯のパルプを切りだす量的な事までも見通せているわけでは有りません。

バイオマスプラスチックなどが早く経済的にみんなが使えるようになってほしいものですが、なかなかまだまだその実現は先になるようです。

塩化ビニールなどから発生するダイオキシンが日本では問題となっていましたがヨーロッパでは普通に高い焼却温度によって発生が抑制され焼却処理されています。

Co2排出の問題にしてもその多くはプラの焼却ではなく途上国の石炭による火力発電が大きな問題です。

プラスチックの海洋汚染問題それも途上国のゴミのポイ捨てが原因なのですが、そこにある根本的な問題は倫理教育や経済問題であります。

プラスチックを悪玉に小さな問題のやりやすい所から改善するマイルストーンは何ら根本的な環境問題を解決できるものではありません。

ただ私達の日常を環境意識にフォーカスするにはわかりやすいメッセージであるのかもしれません。

2019-09-17 ©Ichiro Haba
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