コロナ禍での気付き

第一次産業の復活

先の休日、丹波栗や黒豆で有名な農家を営む丹波篠山の友人宅を訪問させていただいていました。

コロナがもたらした世界的なネットワーク社会への加速度的な変革がこんな田舎の農家の友人にも自分たちが変わることを促していました。

同時に第一次産業復活に向けて強い農業ビジネスへの転換が迫られる中、昨今農協改革の必要性を問う声も高まっています。

農協は弱小農家を守る協同組合的な運営で作り手の利益を守り続けるの発想で事業を行ってきました。しかし一方では農業の革新や改革を阻んできた存在でもあります。

そんな中にあって独立意識の高い独自販売農業者さんは付加価値の高い有機栽培に自分たちの存在の活路を見出したり、限定的で特別な販売ルートにだけ流通させる材料を生産するなど販路開拓で自分達独自の強みを育て上げてきました。

そして今その農協に変わって個人事業主のメルカリに変わるように農家の個人事業主が参加するウェブショップ通販ネットワークが拡がりつつあるようです。

このように流通や物流の革新はこれから加速度的に拡がり多くの個人事業者の人たちに新しいマーケティング販路開拓のチャンスを与えることになりますが一方で最も大切な生産者としての革新がおざなりになってしまうことを危惧します。

やはり生産者としての生命線はどう売るかという事よりもどう作るかというその力が最後は問われる結末に行きつくことになると私は思います。

それが生産者としてのブランディングであり理念・生き様というものでもありその革新的な行動が最も大切にすべきことである。

そこにこそ第一次産業の価値の本質があるそう考えます。

イデアで私はかねてより商品力があれば営業力はいらないという方針で経営を行ってきました。より良いものを発想すること作ることこそ自分たちが社会に存在する価値であり意義であるという考え方でやってきました。

それはこれからも変わらない自分たちの姿勢であり文化であり続けたいと考えています。

2020-10-13 ©Ichiro Haba
シンプルに美しく暮らす