ブランディング デザイニング

ブランディング デザイニング 1

デザインの仕事の中でまた最近ブランディングブームが再来しているようです。

ブランディング・デザイン経営といえばその昔コーポレイトアイデンティティCIデザインブームの時代が30年ほど前にありました。

例えば醤油といえば?→キッコーマン、牛乳といえば?→明治おいしい牛乳、と即座に出てくる。企業名か製品名かに関わらず自分たちの心を占有しているブランドであるという認識でその存在をトップオブマインドと呼んだりします。

そこを目指してデザイン戦略を展開するCIデザイン。そして自分たちが目標とするイメージをプロモーションするためにはブランドデザインをしっかりクオリティの高いものに仕上げておく必要があるという認識が一般化していたCIデザインブームイコールブランディングブームの時代がありました。

ともすればそのブームはデザインや広告に大きな投資ができる大企業を除いては企業や製品ブランドのロゴマークをかっこよくデザインを変えるだけで終わったというものはほとんどでした。

そして今またブランディングがクローズアップされている背景にはデジタルテクノロジーの進展によって生産者やサービスを提供しようとする者が直接消費者にコミュニケートできる環境、SNSやDtoCというビジネス環境が誰にでもオープンに活用展開できる状況があります。

さてこれからの時代に必要となるブランディングというものをどのように捉えて展開していけばよいのでしょうか?

ブランディングの必要性はデジタルテクノロジーの進展とともにDtoC化する流通市場環境というものがありコミュニケーション技術がとても重要なマーケティングファクターとなっていることに間違いありません。

世の中にはデジタル化の進展でありとあらゆる製品やサービスの情報にあふれかえり日常に私たちは膨大な情報の洪水の中で生活を営むという環境にいます。

そのあふれかえる情報の洪水の中で私たちは何を頼りにその情報を拾いまた捨てることを行っているのでしょうか?

そこで私たちはそれらの情報に対し受けるか拒否するかその選別を常に行う行動をとっています。ではそれを受けるか捨てるかその選別判断の基準はなんでしょうか。

ここにこそこれからのブランディングの重要なテーマが存在します。ユーザーから選んでもらえる存在の人になのかスルーされてしまう存在なのか。その視点にフォーカスしこれからのブランディングの在り方についてこれから数回にわたりご紹介していきます。

2020-11-03 ©Ichiro Haba
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