はじめまして。
この春からideacoに入社した、北市です。
これからよろしくお願いします。
さて、お花見の見ごろも去り、日本の風流に気軽に触れられる時期も少しおあずけ。
今日はそんな風流な日本文化でも有名な千利休さんと侘び寂びについて触れたい と思います。

千利休の「侘び茶」は彼独特の「侘びの美意識」を反映した茶庭、
「待庵」のよ うな茶室、「楽茶碗」のような茶器、茶道具等々の造形美術が
用いられますが、 それらを用いることが本来の目的ではありません。
というのは、そもそも「茶の湯」の目的は「茶会」であり、
それは茶席に集う亭 主と客との美しい心の交流を作り上げることを目指すものだからです。
その限り で、それらの造形美術も、言ってみれば茶会のための道具であり手段です。
つまり、茶室や茶道具などの造形美術は、亭主である利休の点前と
それに対応する客の作法とを軸としながら、あくまで「茶会」という
美的なコミュニケーショ ンの場で機能するべきものなのかもしれません。
本来の美しいものは使い勝手を剥ぎ取った装飾品ではなく、本来あるべき機能美、
そこから生まれるコミュニケーションで生まれる美しい感情であり、
その結果飽きられることなく長く使い続けることができるのだと思います。

僕自身も毎日朝、抹茶を口にしています。
その碗は見た目はザラザラ、現代のマ グなどに比べればみすぼらしいですが、
私の中では家に並ぶ食器立ちの中では群を抜く存在。
それは碗がすきなのと同時に、その碗を使うときの時間、空間が好きだからかもしれません。
ものづくりの理想は僕とこの碗のような関係なのかもしれません。
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